適応力を高める7つの視点

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適応力はストレス耐性だけの問題ではない

環境への適応には様々な要素が必要で、それらが複雑にうまく作用することでスムーズな適応が可能になります。

自分は単にストレスに弱いと言う自覚がある人はストレス耐性が強い人を見て羨ましいと思うかもしれませんが、ストレス耐性という一面だけ見ていても環境への適応はなかなかうまくは行きません。

例えば神経質で落ち込みやすい、と言う内向的な側面が逆にプラスになる環境もあります。神経質であると言う事は逆に他人に配慮することができ、他人の心の理解ができると言うプラスの側面があり、ある環境ではそれがないものよりもプラスに働くことがあります。

自分の神経質傾向をネガティブに捉えてしまい、鈍感になる様な変化には確かに傷つき難くなるかもしれませんが、せっかくの長所も失ってしまいます。

このように環境への適応度の高さはあなたが気づいていない様々なスキルの相互作用によってなされるもので、ストレス耐性を上げると言う一面だけで完結するものではありません。

それではそれらの要素を探っていきましょう。

適応力を高める7つの視点

私が最も重要視しているのは、まずはじめに自分に合う環境を選ぶという視点です。

例えば先ほども述べましたが、神経質であると言うあなたの特性がプラスになるような環境もありますが、逆にとてつもなくマイナスになるような環境もあります。そのようなあなたの持って生まれた特性がマイナスに出るような環境を選ばないというのが1番大切になります。

また単純にいくらストレス耐性が高くてもその職場に求められるスキルを全く持っていなければその環境で組織の役に立つことができません。その場合、スキルを持っている人に比べて多くの摩擦や軋轢が想定されます。

その場合にはストレス耐性を上げるだけでなくいかに自分が求められるスキルを高める事が重要になります。自分が組織の中で役に立っているという実感があれば、抱えるストレスも格段に減ってくるでしょう。

自分のサポートとなる資源をどれだけ持っているかも非常に重要です。

いつでも辛い時に帰れる場所や、相談に親身に乗ってくれる仲間がいればストレスのかかりそうな難しいチャレンジに挑戦することができるかもしれません。

そうでなければあまりリスクを取ることはお勧めできません。

加えて現在の経済状況も非常に重要です。ある程度金銭的な余裕があれば嫌なことがあっても辞めて、別の会社に転職すれば良いという心の余裕が非常に大きなクッションとなります。

同じストレスを受けた時でも経済的にギリギリな状態と、そうでない時では受け止め方が非常に異なります。

またお金を使ってさまざまなストレス解消のための手段を取ることができます。

幅広い知識があることは、一見すると直接仕事に関連していなくても実は重要です。

なぜか優遇されたりうまくいったりしている人は、その環境で生きるために大切なコツや知識を既に知っていたりします。

例えば心理学に詳しい人なら、相手の仕草や服装、持ち物などからさまざまな情報を得て、自分の適応力のためにうまく使える人もいるでしょう。

他にも法律に関して良く知っていると会社と対等に交渉することができます。逆にその辺の知識が乏しいとうまく会社に使われてしまいます。

政治的な駆け引きやどのように立ち回るかが重要になってくる組織もあるでしょう。利己的で競争的な人たちが多い職場で、利他的に振る舞えばあっという間に搾取されてしまいます。

 逆に慎重に相手を見て相手に合わせてくるタイプの人が多い職場で無作法に振る舞ってしまうとスケープゴートにされ陰口を言われたりするでしょう。

単純にいい人でいれば適用できるわけでもなく、逆に利己的に振る舞えば長期的にはかなり不利になると思います。

政治的な駆け引きの得意な人はやはり集団の中では有利なポジションを取ることができ、そうでない人より確実にストレスを減らしているでしょう。

逆に言えば、政治的な駆け引きが苦手だが、能力自体や努力する力があり結果が出せる人は独立したり、フリーランスとして活躍することで自分に有利な環境を作り出すことができるでしょう。

今後は安易に安定した企業や公務員になれば安心だと考えていると、組織の中には政治的駆け引きに秀でた人達が残る様になり、より駆け引きが巧妙になっていく一方、それだけでは生産性自体が上がらないので組織自体が衰退していくと考えています。

加えて、多くの政治的駆け引きに秀でた人が多く残り続ける職場で働くことは正直ゾッとします。そこで働くストレスは相当になるでしょう。

 やはり収入を求めるのであれば、その対価として生産性自体を上げることが必要です。楽して儲けようという考え方はやはり通用しないと考えておきましょう。 

 

最後に人間関係や組織では非常に多くのことが複雑に絡み合っており多くのことがランダムで起こります。運悪く自分と合わない上司に当たってしまったり、運が良く非常に気の合う同僚に恵まれたりもします。

このようなランダム性を理解した上で、自分にとって大打撃となってしまうような最悪の事態をうまく避けるようにして、それ以外の要素はある程度受け入れるといった考え方も必要になります。

自分で独立したり起業してみるとわかりますか、自分でお金を稼ぐ事は結構大変です。

組織の中で嫌な経験をする事もありますが、逆に偶然たまたま運が良く、遥かに自分の実力以上の給料や待遇を手にしてしまうこともあり得ます。

例えばたまたま同じ趣味の話が非常に合うと言う理由で、実力のある上司に可愛がられ、優遇されたり出世してしまうなんてこともあります。現に友人の1人はかつてそう語っていました。

この様な時に自分の実力だと勘違いしてしまっては後で痛い目を見ますが、

逆にこのような偶然のプラスがあると認識していれば、偶然のマイナスも耐える価値があると気づくことができます。

 

気づかない盲点に気づく重要性

今回は7つの視点を紹介しましたがもちろん他にも適応力を高めるための視点は沢山あると思います。しかし誰しも見えていない視点があり、適応力や可能性を自分で制限しています。

適応で悩んでいる人は自分には見えていない視点があると認識しておくことが大切で、自分より上手くやっている人はそんな盲点に単純に気付いていたりします。

自分が重要としている事だけでなく、様々なことに関心を持って経験し学ぶことでふとした時に気づきがあります。

逆に周りの人達が気付いていないが、自分だけが気付いてしまっている視点もあるはずです。上手く活かせば相当な優位性に繋がることもあります。

まとめ

適応力を高めるためには、ストレス耐性や根性論といった視点のみに限定するのではなく、様々な多面的なアプローチが必要でそれぞれの相互作用によって高めることができます。

また自分には気付いていない盲点に

気づきそれを認識することができれば一気に適応力を上げることができます。

日頃から様々なことに興味を持ち、アンテナを張っておくことで一見関連のない事がヒントとなり問題がすんなり解決してしまうかもしれません。

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