鬱の原因はセロトニン不足
私たちの精神の健康の中で非常に重要な役割をしているものの中に、セロトニンと言う物質があります。
このセロトニンには気分を安定させる働きがあり、また私たちの感情の波を穏やかにしてくれます。
有名な病気でうつ病がありますが、このうつ病の原因は心が疲れてしまったと言う心理的な要因で陥るのではなく、このセロトニンの分泌にはっきりと異常が見られます。
その為、うつ病になるとこのセロトニンの分泌を正常に促す薬を処方されます。よって根性論や精神論で重いうつ病が実際に治る事は無いので注意が必要となります。
薬を処方することなく、生活習慣の改善やいくつかの方法によってこのセロトニンの分泌を改善する方法があるのでそれを紹介したいと思います。
セロトニン分泌を促すには
セロトニンを正常に分泌させる上で1番大切な事は生活リズムを整えることです。
この物質は光が肌に当たることで分泌が促されます。
そのため朝起きて日中に太陽が出ているときに活動して、夜太陽が沈んでいるときに睡眠を取るといった規則正しい生活を送ることが何より大切になります。
私も昔夜勤の仕事をしたことがありますが、そのような昼夜逆転している生活を送っている人は非常に注意が必要です。
昼夜逆転の生活を続ける事は健康上様々なデメリットがありますのであまり長く続けずに短期間だけに留めておくことをお勧めします。
対処法としては、日中に眠るときに遮光カーテンなどでしっかりと光を塞ぎ部屋をできるだけ暗くして眠ること、逆に夜はできるだけ部屋を明るくして過ごしてください。
一般的な生活をしている人でも、やはりずっと部屋の中にいて日当たりの悪い部屋の中で過ごしていると、あまりセロトニンが分泌されません。日光の浴びすぎは良くありませんが、15分程度でいいので休憩をして適度に外を散歩してみてはいかがでしょうか。
セロトニンはウォーキングなどのリズム運動をしていると分泌されます。
適度なウォーキングは健康上だけでなく、このような理由から精神衛生上も非常に良い方法です。
1日15分から30分程度でいいと思いますので、続けてみてください。
そしてこのセロトニンは、トリプトファンと言うアミノ酸から生成されます。
朝食にこのトリプトファンを含んだ食事を食べておけば、より日中セロトニンの分泌が期待できます。
このトリプトファンは主にヨーグルトやチーズなどの乳製品、大豆やナッツ、またレバーなどにも多く含まれています。
このように生活リズムを整え、ウォーキングなど適度な運動をして、栄養のある朝食を取るといった本当に全てに通じる基本的なことによって改善することができます。
その他にも感動して涙を流すことや、恐怖を感じた後などにもセロトニンが分泌されます。
Netflixなどで感動する作品を見たり、逆にホラー映画を見たりしてもいいかもしれません。
最後にこのセロトニンは砂糖など甘いものを食べたときに分泌されます。
ストレスからどうしても食に行ってしまい、甘いものをたくさん食べ結果的に太ってしまう人は、無意識にセロトニンを分泌させて感情の安定を図っています。
もちろん食べ過ぎや太りすぎは体に良くありませんが、精神衛生上一役買っているといえます。
そのためストレスや慢性的なセロトニン不足といった原因を考えずに、ダイエットのために好きなスイーツなどをひたすら我慢してしまうと、余計にストレスが溜まりいずれリバウンドしてしまいます。
あまり無理をせずにたまにはご褒美で、好きなものを食べていい日を作ったり、それこそストレスの根源となる部分を取り除くなどして健康的なダイエットを心がけてください。
まとめ
セロトニンと言う脳内物質は、私たちの心を安定させてくれる大切な物質です。
このセロトニンを分泌させるには、朝起きて夜眠ると言う生活リズムを守り、健康的な食事や適度な運動を心がけて下さい。
また休日には感動する映画を見に行ったり、遊園地に行って絶叫やお化け屋敷で安全な恐怖を感じたり、おいしいスイーツを食べたりして適度に調節してみるといいと思います。
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