ストレスが溜まったなと言う時に、どのようなストレス解消するかによってその効果性は大いに違います。
人間の体は興奮状態とリラックス状態を上手に使い分け、日中快活に活動できるように交感神経のスイッチが入ります。
日の入りと共に、今度は逆に体は睡眠に向けてリラックスができるよう副交感神経のスイッチが徐々にオンになってきます。
ストレスが強くかかったりするとこの自律神経の興奮リラックスのバランスが崩れることで心身ともに様々な不調を感じるようになります。
過剰な刺激か、無為か
ストレスを感じたときにまずそのストレスの種類が何なのかを特定する事は非常に大切です。
例えば忙しい仕事や生活に追われていてとても緊張状態が続いていて、肩がこりイライラしている人にとって、必要なのは必要なのは刺激ではなくリラックスや休息です。
このような人がストレス発散に激しいスポーツなどを選んでしまうと余計に交換神経が刺激され、イライラが続くと言う症状が現れてしまいます。
また逆に不安や落ち込みが強い人が、リラクゼーションを行ってもなかなか効果的とは言えません。
このような人は日中に外で太陽の光を浴びるような活動や運動、またポジティブで活発の人と一緒に飲みに行ったり楽しい事を経験したりすることで気分の安定を図ることができます。
このようにストレスの原因は交感神経と副交感神経のバランスの欠如からくることが多く、
興奮のし過ぎや、逆に目標のない無為の生活など生活の偏りが原因となっていることが多く、バランスを調整するようにストレスマネジメントをすることが大切です。
年齢による自律神経の変化
このバランスを最も崩しやすい時期があります。
私たちの睡眠時間は年齢とともに短くなっていきます。
私が幼かった頃を思い出してみると1日10時間近い睡眠が必要でした。
今は特にそんなこともなく7時間程度の睡眠があれば充分に感じます。
しかしながら私の親や年配の世代の話を聞くと、5時間程度の睡眠で目が覚めてしまい再び寝ることができないと言います。
年齢とともに副交感神経の活性が落ち、どうしても交感神経優位になってしまう傾向があります。
それは特に30代から40代のあたりで影響が出始めます。つまり本当であればこの年代に差し掛かった時、安らぎやリラックスを得られるような副交感神経を刺激するような生活を組み入れる必要があります。
しかしながらその時期は会社でも家庭でも責任が重くなる時期と重なり、なかなかそのような余裕がありません。
交感神経が優位な状態が続き、副交感神経が抑えられてしまうとなかなか体の休息を効率よく行うことが難しくなります。
不眠の症状が顕著に出始めると、体のメンテナンスが難しくなり様々な不調を引き起こすようになります。
逆に10代、20代の頃は大きな目標を掲げ、夢に向かって刺激的な生活や様々な経験を得る事は非常にプラスになっていたと思います。
それは副交感神経が優位な為、これが刺激的な要因が自律神経のバランスを取るためにプラスとなり、また何も意識せずとも体が休息をするためのエネルギーが十分にあります。
一般的に加齢と共に誰にでもこの傾向は起こることです。
年齢とともに意識的にリラックスをする時間、安らぎを感じる時間などを増やし、また強すぎる刺激を徐々に減らしていく習慣がバランスを取る上で必要となります。
まとめ
私たちの体は自律神経が興奮とリラックスのバランスを自動的に取ることにより快適な生活を送ることができるようになっています。
このバランスは過剰なストレスにより崩れることがあり、このバランスを取るためにはその過剰なストレスを減らすか、どちら側にバランスを取るかが大切になります。
またこのバランスは年齢とともに崩れる傾向があり、加齢とともに交感神経が優位になりやすくなります。
ライフステージに沿った生活パターンを構築することが、バランスを取り、効果的にストレスマネジメントをする上で重要です。
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