幸せな人生を歩むために、仕事と好きな事をあえて分けて考える

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合理的な基盤の上に、それぞれの幸せを

割と多くの人が既に気づいていると思う、お金だけでは幸せになれないと言うことに。そして、そのために自分の好きな事を仕事にして、少しのお金を手に入れば良いと言う生活を送る人が多いと思う。

しかしながら、好きなことをして十分なお金を稼ぐと言うのは、非常に難易度が高いと言う現実がある。

実は残酷な真実の1つに、仕事とは自分のやりたくないことを、お金を払って誰かにやってもらうと言う側面がある。当然、自分のやりたいような楽しい仕事でお金を稼げないのは筋が通った話でもあるのだ。

もしくは、一般の人が普通ではなかなかできないような非常に高い技術や、知識を持った人のレベルの仕事をする必要がある。例えばプロスポーツ選手のように。これらの難易度が非常に高くなれる可能性は何万分の1だったりする。

また、自分の好きなことをしているのであれば、お金はほんの少しでも良いと言う考え方をいちど見直してみた方が良い。

なぜなら、その少しがあなたにとってどの程度か最適なのかを理解していない場合が多いからだ。例えば、田舎で家賃がとてつもなく安い場所に住んで、ブログなど通勤する必要のない仕事で生計を立てられるのであれば、本当に少ない生活費でそれなりの良いストレスのない生活を送ることができる。

しかしながら、仕事のほとんどは都会にあり、そのためにはそれなりの家賃と生活費を支払う必要がある。極限まで生活を切り詰めて生活するには、かなりの我慢とストレスが伴い、劣悪な環境、狭い部屋満員電車、栄養に乏しい食事、など様々な我慢をすることが必要になってくる。

いくら自分の好きな仕事をしているからといって、そのような生活が本当に幸せなのかどうかは問い正す必要があると思う。

また、自分の夢を叶えるために、多くの時間を低賃金の過酷な仕事に使ってしまっている人たちも、どこか本末転倒な場合もある。本当は自分の好きな仕事をするために時間を使いたかったのに何故か本来やりまくない仕事、しかも低賃金低裁量のアルバイトに人生の大きな時間を使ってしまう。

 それでは逆に、お金をたくさん稼ぐことを人生の中心にした場合はどうだろう。この場合に最も大切なのは、自分の時間、健康、良い人間関係などが確保できているかどうかだと思う。

たとえ大金を稼げたとしても、それを使う自由がなく、時間もなければ何のためにお金を稼いだかわからないと言う。こちらも本末転倒と言えざるをえない。

またよくある失敗が、お金を稼ぐために権力者の言いなりになり続けてしまうことがある。そんな簡単にあなたに重要なポストや、良い条件を提供するはずはなく、その見返りとして全く割に合わないしがらみを抱えることにもなる。

それでは、どのようにすれば、お金とやりたいことが両立することができ、幸福度を上げることができるのだろうか。

生きがいと経済力を両立させるには

これらを両立させる最も効果的な方法は、お金の為の仕事と自分の生きがいのためのワークを完全に分けて考えてみることだと思思います。

車のアクセルとブレーキはどちらが重要ですか?と言う問いに答えがないように、経済力と生きがいはどちらも重要で、その両方について考えてみることが大切だと思います。

それでは、仕事をお金と割り切ったときに、どのような仕事を選んでいけば、良いあなたの生きがいと両立させることができるのでしょうか。

考えてみて下さい。これからあなたは2時間ほとんど意味がない、くだらない会議に出席しなくてはなりません。私も経験がありますが、本当に辛い時間でした。

しかし極端ですが、もしその2時間の会議に出席した報酬が100万円ならどうでしょうか。そうなった瞬間に、あなたの感情はどう変わるでしょうか。そのつまらない、くだらない会議はなんともおいしい仕事になります。ただ2時間の会議に参加しただけで100万ですから、こんなにおいしい仕事はありません。

つまり、ここで言うお金のための仕事の基準になるのは、その仕事が割に合っているかどうかが判断基準になります。つまり、大変な思いや長時間労働して大金を稼ぐより、短い時間で楽をして同じだけのお金を稼ぐかと言う視点が大切になってきます。

楽をしてお金を稼ぐことに違和感がある人が日本人にはいると思いますが、楽をしても同じレベルのクオリティーの仕事ができれば、顧客は全く困りません。言い方は良くないかもしれませんが、例えばコストカットして同じだけのクオリティーが出せるのであれば、値下げをする必要はありません。コストが下がった分、あなたは利益をもらってしまえば良いのです。

 これがもし生きがいや好きな仕事をしていた場合は、企業努力で浮いた利益を顧客に還元してしまって良いと思います。しかし、そもそも今あなたが考えているのはお金のための仕事です。つまりもし同じクオリティーが出せるのであれば、できるだけ時間と労力をかけないような働き方をするのがベストです。

 そして至るところで、効率化、コストカットをしていって、浮いた分の利益を自分で手にしてしまえば、徐々に時間とお金が溜まってきます。

 もしあなたが会社員で、仕事で成果を出してもあまり報われない職場で働いているようなら、最低限のクオリティーと最低限迷惑をかけないレベルの仕事をしつつ、後はどれだけ楽に仕事できるかに集中することが大切だと思います。あまり仕事でエネルギーを消耗しなければ、その後そのエネルギーをあなたの大切なことに使うことができます。

稀な例ですが、逆に頑張っただけ報酬として報われるような職場であれば、もちろんできるだけ成果が出せるように頑張ったほうが得でしょう。一部の外資系企業のように優秀な人には1000万円以上の給料があるような職場であれば、一気に大きな金額を貯蓄して投資に回すことができます。この投資からのリターンが生活費を超えるようであれば、リタイヤしてしまってあなたの好きなことをする時間を最大化させることができます。

私自身は結構真面目なタイプで、昔仕事では一生懸命がんばりすぎてしまった経験もあり、仕事が終わってからなかなか起業の勉強や活動等をするエネルギーが残っていませんでした。

 しかし、自分が独立を完全に決意した後は、このお金のための仕事の取り組み方に一気に変えました。最低限の仕事をして、それ以上あまり頑張らずに過度に仕事にエネルギーを使いすぎることをやめました。その結果、自分のための時間をそしてエネルギーを確保することに成功しました。確かに経営陣との関係はあまり良いものではありませんでしたが簡単に圧力に食してはいけません。なぜなら労働者側も経営陣を評価できるからです。成果に対して、それなりの報酬を用意してくれるのであれば、最低限しか働かないと言う選択肢をとらずに、こちらも一生懸命会社に答えたほうが得なので、そうしていたはずです。クビにならない程度の最低限の仕事をしっかりこなし、それ以上はエネルギーを蓄えると言うスタンスで働き、仕事以外の時間に自分のための活動をすることができる、このやり方を変えたことが、自分の事業を軌道に乗せることができた最大の要因だと私は思っています。

生きがいややりたいことの幅を広げる

 また、このやり方である程度の経済力を確保することができると、あなたの生きがいややりたいことの幅が広がります。例えば、あなたがどうしても海外に出て自分の見地を広げたいと思ったとしましょう。しかしながら、海外旅行にはどうしてもお金がかかります。そのため、お金がない状態では自分のやりたいことからどうしてもお金のかかることを初めから排除してしまう傾向があります。しかしながら、少しずつ貯蓄をしてお金を貯めることであなたの夢の範囲を広げることが可能になります。

また同じ海外旅行でも、ある程度のお金がある状態とない状態では、その満足度は全く変わってきます。海外に行くとわかります日本以上にお金がものをいいます。ホテルのグレードや交通手段、また食事の質などせっかく海外にきたのですから、それなりのサービスを受けたいと思うのが普通でしょう。しかし海外では特に安いお店で良いサービスを期待するのはやめた方が良いでしょう。それなりのお金をしっかり払えば良いサービスを受けることができます。

また、海外の大学に留学したいと考えている人は、いちど一流大学の学費を調べてみてください。一流大学の学費は愕然とするほど高額で、なかなか一般の家庭に生まれた人は用意できる金額ではありません。

私自身も、非常にランキングの高いビジネススクールからオファーを受けていましたが、結局学費が支払えないと言う理由から、学費が半分程度のビジネススクールに進むことを決めました。

まとめ

私たちの幸福を構成する要素はいくつもあり、その片方だけを追求しても、なかなか生活の質の改善はできません。

 片方をあきらめるのではなく、どちらも追求するという視点がとても大切になります。

 そのためには、合理的な生き方を否定せず、あなたの生活の基盤を整え、ある程度の経済的な余裕を作り出すことが必要です。それと同時に自分が何をしている時が幸せなのかを理解しそれをする時間、自由、体力を同時に作り出す必要があります。

それは、実はお金のための仕事と、自分の生きがいや好きなことの追求を分けて考えてみると、やり方が見えてくると思います。

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