人間は社会的な生き物で、その環境や周りの人々によって目に見えないとても大きな影響を受けています。
いくら自分にやる気があってもやる気のない人に囲まれていては、なかなか自分の目標達成するのは難しいでしょう。
特に収入に関しては、住んでいる場所との相関が非常に高く、収入は住む場所によって決まってしまうといっても過言ではありません。
同じ東京23区に住むにしても平均年収を考えると、2022年度「東京23区の平均年収ランキング」によると最下位の葛飾区は350万円に対して、トップの港区の平均年収は1135万円と平均年収で3倍以上の差があります。
もちろん年収だけが大切な指標ではありません。利便性や住環境子育てに適した街など様々な要因の中であなたが大切にしている指標に適した街を選ぶことが大切だと思います。
実際に空気に触れてみる
私は自分の住む場所を選ぶときに最も大切にしていることがあります。
それはランキングなどの形式的な指標だけではなく、実際にその街に足を運びその街の空気に触れ人々を観察し自分の体感を重視することです。するとこれらの指標には現れないその街の様々な顔が見えてきます。
特に私自身ストレスを感じやすく、感性が敏感な方だと自覚しています。しかしこれを長所として捉えると自分に適した環境そしてそうでもない環境を鋭く察知する事ができます。
東京に引っ越しをしたいと考えていた時に初めに誰もが知っている有名で、誰もが憧れる街を歩きました。とても優雅できれいな街並みが続いており名店と呼ばれる飲食店も数多くあり、とても惹かれました。
しかし同時に街の慌ただしさを感じ何か胸が落ち着かない感覚に陥りました。今思えばこの感覚は非常に正しかったのだと思います。
逆に今私が住んでいる街を歩いていたときにはものすごい穏やかな気持ちになり安心感を強く感じたのを覚えています。
この時は分かりませんでしたが後々調べてみると地域共生ランキングで、最もストレスのない街に選ばれていました。
ターミナル駅のあるような大きな街は非常に便利だと思いますが、やはり住む街と言うよりは遊びに行く街ととらえることにして、近くの落ち着いた街に住むと言う選択をしました。
もちろんあの時あの街に住んでいればよりビジネスチャンスに恵まれていた可能性はあると思います。しかし今現在こうして幸せに落ち着いた生活ができているのは、自分が最も重視している指標を大切にしたおかげだと思っています。
変化についてもイメージする
昔郊外に住んでいた頃よく土日に東京に遊びに行きました。休日の日ビジネスエリアは人が少なく、たくさんのお店が並んでいて非常に快適だと思っていました。
しかしながらビジネスエリアは平日になると一変します。多くのビジネスマンで溢れそこはどちらかと言うと、落ち着いて暮らせる町と言うよりはお金を稼ぐ街に変わります。
逆に平日昼間の繁華街は比較的人が少なく落ち着いてますが、これが休日や夜になると騒がしくなるのは当然だと思います。
また安い家賃や広い空間を求めて地方都市に住み東京に通勤する人もいると思います。この場合は必ずラッシュアワーによる通勤を実際に体験してください。住むだけなら、落ち着いていて家賃が安く、自然環境があり広い物件に住める地方都市が良いのは間違いありません。
しかしなぜこれだけ東京都都心の家賃が高いのかその理由を考えてみて下さい。ストレスを減らすと言う観点でも、合理的に生活をすると言う観点でも満員電車による時間を減らすだけでものすごいメリットを得ることができます。
無駄に高い家賃はストレスに直結する
満員電車を回避できる、犯罪が少なく安心できる街に住める、やる気が高くてモチベーションを高く保てる街に住める。このようなメリットに対してはお金を払う価値があると考えています。
なぜなら長期的に考えるとこのような良い環境に投資する事はその投資を回収できる可能性が非常に高いからです。
しかしながらこのように良い住環境の街は家賃も高いことが多く、収入とのバランスを間違えるとそれが逆にストレスになり自分自身に降りかかってきます。
もちろん人によって優先事項が異なると思いますが経済的な側面を考えるとすべてを満たすような物件は非常に家賃が高くなりリスクとなる可能性があります。そこでここだけは我慢できると言うポイントを作りできるだけ家賃の安い物件を探すことが大切になります。
例えば電動アシスト付きの自転車があれば多少駅から遠くても行動範囲が広がりますし、多少築年数が古くても、新耐震基準を満たしているマンションであれば安心して住むことができます。また一人暮らしであればソファーベッドを置いたり狭い空間でも工夫して暮らすことで家賃を浮かすことができます。
仕事に集中ができる環境に住み、通勤時間を短縮し、なおかつ月々の固定費を抑えることができると金銭的、時間的余裕が心の余裕につながり、生活の高循環を生み出すことができます。
その余った時間やお金を使い自分にとって大切な趣味に投資したり、ビジネスをしたり新たな学びに投資したりすることでさらにこの好循環は加速していきます。
私自身もこの好循環をうまく使い無理なくストレスなく生活レベルを上げることに成功しました。
まとめ
住む場所における影響は非常に大きく、どこに住むかによってあなたの生活は大きく変わってしまいます。
しかしながら人気の街は同時に不動産屋が売りたい街であり、本当にあなたの生活を良くしてくれる街かどうかは分かりません。
実際に自分でその街に行き、実際の自分のライフスタイルをイメージすることでより自分に合った住環境を理解することができます。
最後にどこなら譲れるかをしっかりと理解して経済的に無理のない範囲で好循環を生み出すことを意識して生活の拠点を探しましょう。
コメント