内的動機付けは、外的に勝る

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目標と聞かれると、大体の人は外的な要因を思いつきます。年収をいくら稼ぐとか、昇進するとか、資格を取る、あと何キロ痩せる、これらのように自分が直接的にはコントロールできない要因に依存した目標を立てます。

しかし、これらの目標の根底にある事はやはり自分が本当やりたくないことを、達成の瞬間の快感のために、試練を課すやり方だと思います。

このやり方の場合、適切なレベルの目標を設定するのが非常に大切で、そのレベルが高すぎると非常にストレスを抱えることになります。また逆に低すぎてもやる気が起きないでしょう。

しかし、たとえ適切なレベルの目標設定できたとしても、やりたくないことしている時点で、本当の意味で効果的な目標とは言えません。

内的な動機付けによる効果

それとは別に内的な動機付けと言うのは、その行為、それ自体が楽しく快であることをする動機付けです。自分の内面を探っていって嘘をつかず、自分の価値観に合致する行動、他人から止められても、これを絶対にやりたい達成したいと言う事などがこれにあたります。

これら内的動機付けによる活動は、それ自体が楽しいため、非常にストレスなく行うことができます。それゆえに長期間続きやすく本当の意味で、人生の幸福度と満足感を上げてくれることでしょう。

結果としての外的目標達成

しかしながら、あなたの内的な充足にとって、大切な事は、あまり社会で評価されないことがよくあります。

例えば、日本では興味のある学問にのめり込んで徹底的にそれに浸かっている人より、大学入試や資格の試験等に出そうな部分を効果的に把握して良い点数を取る人の方が有名大学に行き、上場企業に入社しやすく、またそこで出世して高い年収を得るのも彼らの方が有利だと思います。

私自身も表面的な年収よりも、興味のあることを学びたいと思い、精神保健学を学び、効果的なストレスマネジメントの方法などを学んできまたしたが、これらはなかなか収入に結びつけることが難しい学問でもあります。国家資格も取りましたが、やはり収入といった面では、直接的に収入につながる資格を取った方が圧倒的に有利だと思います。

しかし、徐々に状況が変わり始めてきました。

そもそも学ぶこと自体、苦ではなく、楽しいことなので、時間とお金に余裕があれば一生続けることができます。何のためにお金を稼ぐか、何のために頑張るかと言う部分が明確になっています。

そうなってくると、次は時間とお金に余裕を持たせる学びを得ることがことが内的な動機付けとなってきます。そのため元々興味のなかった経済やビジネス、投資や時間管理等にも非常に興味を持ち始め、徐々に経済的時間的な余裕も生まれ始めてきました。

そこで、お金のための仕事と、自分の好きな仕事を分けて考えると言うことに気づき、両立が可能になりました。

もしこれを初めから、とりあえず有名大学に行く、上場企業に行く、年収1000万稼ぐと言うありきたりな目標に設定していたら、何のために好きでもないことをしてお金を稼いでいるんだと言う疑問が湧いてきたでしょう。その結果、どこかでやる気を失い、結局大きな目標達成できずに終わるか、達成できていたとしても、精神的にかなり病んでいたのではないでしょうか。

結果として、一般的に外的目標と挙げるような要因であっても、意識もせずに私はほとんど達成してしまっています。それらは通過点だったからです。もちろん、その達成に向けて、一直線に外的目的達成に行った場合と比べてまわり道にはなっていますが、より重要な点は、私が興味のあること好きなことをずっとすることができたと言う点です。それは楽しい時間でした。

そしてもちろん、精神保健学やストレスマネジメント、新しい働き方などの学びがマネタイズできないとは思っていません。今後はこれらの学びについてどのようにより活かしていくかを考え、活動していく中で、状況は変わっていくと信じています。しかしマネタイズできなくとも興味のあることを学ぶ事は別に苦ではありません。

好きなことに再投資して、複利で状況はどんどん良くなる

 よくビジネスで成功した人の話を聞いていると、自分の興味や好きなことを追求した結果、いつの間にか大金を手にしていたと言う人がいます。これらの人は、そうでない人と違い、稼いだお金を好きなビジネスのためにいくらでも再投資してきます。単純に、彼らは好きなことのためにお金を使っているだけで、さらにお金がお金を呼ぶ状況が続きます。

 そうでない人たちは、稼いだお金を自慢に使い消費してしまう傾向があります。こうなってしまうと、資本主義の最大の武器である複利の効果が使えないので長期的には、好きなビジネスをしている人と比べて、圧倒的な差がついてしまいます。

 逆に、好きなことにお金を使うことを我慢して、貯蓄や投資に励み、老後資金の不安なく、あわよくばアーリーリタイヤメントを目指す生き方は、会社員でありながらも、複利効果を味方につけているといえます。

 しかし、ここで気をつけなければいけないのは、不安から逃れるためだけにお金を貯め、最終的にそれを抱えたまま死んでしまっては、何のために倹約に励んだのか分からなくなってしまいます。お金は墓場まで持っていけません。

また嫌な仕事から逃れるためにせっかくアーリーリタイヤできたとしても、全くやることのない生活では、期待していたリタイヤ生活とはかけ離れてしまいます。

また老後のためにやりたいことを取っておいたとしても、老後健康でいられる保証は何もありません。

若く、健康な今だからこそ出来て、なおかつある程度お金が必要な活動もあると思います。もちろん、貯蓄や投資に回すバランスも必要だと思いますが、やはり若いうちにしかできない経験にお金を使う事は大切ではないでしょうか。

資産を減らすことなく、好きなことにお金を使うことができる方法

自分の好きなこと、興味があるという内的な動機付けを、資産価値が上がると言う外的な要因に結びつけるやり方があります。

腕時計、楽器、絵画、カード、フィギュア、家、アクセサリー、バッグ、宝石など、自分の好きな分野の中で今後、資産価値が上がりそうなものを調べてきます。

そうすることで大切にメンテナンスしながら使うことができれば、何年かした後に買った時よりも高く売ることができます。

一見、高級時計やブランドバックなどに散財してるように見えて、実は賢く、お金を使っている人たちがいます。ここの違いは非常に重要だと思います。

また車は価値が上がるのが難しくても、何年か実用的に使用した後でも価値が下がりにくい車種と一気に価値が下がってしまう車種があります。また仕事で車が必要なビジネスをしていれば、車は全額経費にすることができます。

車の好きな人は、車をビジネスの中で使うビジネスモデルを作り、経費で車を購入し、またリセールバリューの高い車を使用することで、節税効果とリセールによりほぼ出費なく車を使うことがでます。このモデルにより安いボロボロの中古車に乗るより、高級車に乗ってしまった方が、最終的な出費が少なくなることもあります。

このように、ただ、断捨離や倹約をして貯蓄投資に回すだけが資産を築く方法ではなく、好きなものに囲まれ、逆に資産を増やすことが可能です。

この法則をより広く当てはめると、自分の好きなことをして興味のあることを学びながら、経済的にも充実して社会的な地位を向上させることも可能です。

努力や根性、我慢したことの対価として、何かが得られると言う考え方をしている人はそれ自体を否定する必要はありませんが、より広い考え方があることをわかってもらえると可能性が広がると思います。

まとめ

内的な動機付けは、外的な動機付けに勝る。この点非常に重要だと思います。

自分に嘘をつかず、自分の本心からやりたいことをやり、なおかつ、外的な結果を出すことができます。

自分の好きなことで、お金を稼ぐことができない場合には、完全に分けてしまえば、両立することが可能になります。(その方法は別のブログに紹介してありますので、そちらをご覧ください。)

また、内的な動機付けから始めることで、ストレスなく、長期的に活動を続けることができます。

好きなことに夢中になり続けることができれば、気づいたときには、一般的には考えられないレベルに到達していることすらあります。

何があなたを内的につき動かすのか、これをいちど考えてみてください。

 

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