感情は伝染する

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自信がない、イライラする、不安などはそういう感情を持った人たちを長い時間を共にしているから。

ミラーニューロンというものを知っていますか。

他人の行動を観察しているだけで、自分も同じ行動を体験しているかのように反応する細胞です。

また人間は一緒に生活していると、行動だけでなく反応も似てきます。

例えば、女性同士が一緒に暮らすと生理周期まで同調していきます。

同調圧力の強い日本では、どうしても集団では同じ行動が見受けられますが、それは外からの圧力だけでなく脳が反応して同調していきます。

同様に、実は感情も伝染します。

あなたが落ち込みやすかったり、イライラしやすかったりするのは自分自身の先天的な要因もありますが、環境要因も非常に大きいです。

しかも、イライラしたり、落ち込むようなイベントを経験したからだけでなく、イライラしやすい人や落ち込みやすい人と時間を共にしているからそうなります。

特に職場では感情脳伝達は顕著です。

それはその場を仕切っているような権力の強い人や影響力の強い人の影響を全員が強く受けるからです。

あなたがゆっくりと余裕を持った仕事がしたいと考えていても、社長や上司が予定をギリギリまで詰め込んで働くような人であればその影響は多くの部下にも及ぶことでしょう。

逆に快適な場所や、ポジティブな人たちがいる場所に行くとネガティブな感情が消える

あなたがいつもイライラしていて、困っているなら、環境と人間関係を変えて、穏やかでポジティブな人と付き合うようにするとあなたの感情は一気に変わります。

あなたが超絶ネガティブだと、相手が1人だった場合に飲み込んでしまう可能性もありますが、例えば職場を変えて10人全員がポジティブだったらポジティブな方に引っ張られるでしょう。

だから精神的な問題に悩んでいるなら環境を一気に変えてしまうことが、最も効果性の高い方法です。

最も多くの時間を過ごす職場や、住んでいる場所、プライベートで付き合う友人などを変えることが非常に簡単に精神的な病みから抜け出すコツです。

逆に非常に効率が悪くお勧めしないのは、ネガティブな感情を持った人を変えてあげようとすることです。そのために恐ろしいエネルギーと時間を消耗するでしょう。

なぜなら、その人の持っている思考だけが原因なのではなく、すでに固定されているであろう人間関係や生活習慣の影響を受けているからです。

例えば、あなたがその人を一生懸命励ましてポジティブな思考に変えたとしても、その人はあなたと別れて次の日職場に行けばネガティブな同僚に囲まれてその思考が伝染します。自宅でもネガティブ思考の家族と暮らしていればその影響も受けます。すると、次の週に同じような悩みをあなたに相談してくるでしょう。相手に職場を変えたほうがいいと提案するのも、やめておいた方がいいと思うケースがありあます。それは収入やステータスなど見返りが大きいから、そのような悪い人間関係を受け入れている場合もあるからです。相手からすると大きなお世話になってしまいます。

もしあなたが周りの人間関係が悪くで悩んでいるなら、その人間関係に出会うことになった経緯を思い出してください。あなたの欲望やエゴ、無知や他人に流される傾向など何かそれに見合う出発点はないでしょうか。ネガティブな人間関係を変えるとは、すなわちそれらを手放すことです。

他にも田舎の実家に住んでいる両親を変えてあげようとするのも危険です。私の実家の親もよく精神的な不安で悩んでいましたが、田舎のコミュニティで生き残るのは精神的に非常に大変です。

都会に生まれた方などイメージしづらい人はお勧めしませんが、田舎に移住してみるとすぐに理解できると思います。そういった人の体験談などをネットで見てみるといいと思います。

しかし、そこに住むメリットもあり自然が豊かだったり、生活コストが安かったりします。

あなたに十分な生活水準を与えるために我慢していた面もあります。

そんなことをせずに、あなたはあなたの生活を都会や地方都市などであなたに合った営めばいいでしょう。都会の思考の人が介入して、簡単に解決する問題ではありませえん。

もちろん、場所に限らず様々な人間関係がありますが、傾向として都会は合理的で田舎は感情的な傾向があります。

感情に影響する様々な要因

環境要因として、人間関係以外でも自然環境が多いかどうかが重要です。

自然の中を20〜30分歩くだけでストレスホルモンのコルチゾールが減少します。

自然の中にいるだけでストレスが解消されたり、逆にコンクリートに囲まれた狭い空間にいるだけでストレスが上昇したりします。

なぜそうなるかについては、おそらくコルチゾールの分泌に関する自然が発する科学物質が原因なのか、場の持つ振動数なのか、美しい景色を見た時の人間の美的感覚がそうさせるのかは不明ですが、わかっているのはストレスを減らす場があるということです。

自分なりのパワースポットを見つけておけば、精神を消耗した時にそこに行けば回復できるのでお勧めです。

どこがいいというわけではなく、自分が心地よく感じれば問題ありません。

またクイーンズランド大学の研究では、自然環境が人間に与える影響は植物の多様性の多さと正の相関関係があることがわかりました。

多様な種の植物が育つことのできる環境は人間にとっても良い環境です。

私は個人的にこれは人間のコミュニティーについても同じだと思っていて、様々な個性を持つ人間が共生できるコミュニティーは、そうでない排他的な場に比べて心理的に安全で、ストレスの少ない環境だと思います。

排他的思考や感情は、周囲に伝染していつの日か次はあなたが排除される順番になるかもしれません。

多様性はコミュニティーを選ぶ一つの基準にしてはどうでしょうか。

まとめ

人間の感情は非常に伝染しやすく、あなたの感情は普段接している人の影響を強く受けています。

自分のネガティブな人に囲まれるとネガティブになり、ポジティブな人に囲まれるだけで思考はポジティブになります。

あなたが変わる一番効果的な方法は、付き合う人や環境を変えてしまうことです。逆に効率が悪い方法は相手を変えようとすることです。

その効果は、人間だけでなく自然や動物にも及び、自然の多い環境や愛着のあるペットに囲まれることでもストレスを軽減できます。

あなたにとって良い環境は行ってみればわかり、あまり頭で考えてもわかりません。

有名な大学、有名な会社、世界遺産の公園がだけが特別な環境ではありません。自分の体感を重視してみてはどうでしょうか。

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